転用は承諾番号を取っただけなら何も起きない。事業者変更との3つの違い
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光回線の乗り換えには2つの手続きがあります。
- 転用:フレッツ光から光コラボ(ドコモ光・ソフトバンク光など)へ
- 事業者変更:光コラボから別の光コラボへ
どちらも「工事が不要で工事費0円」と紹介されますが、費用の出方が違います。NTT東日本とNTTドコモの公式ページ(2026年8月5日確認)を並べると、少なくとも3点で条件が違いました。
- 番号を取っただけの状態:転用は「フレッツ光のご契約が継続されます」。ドコモ光からの事業者変更は承諾番号の取得時に工事料残債を一括精算
- 完了月の料金:転用は「転用日前日まで日割」。事業者変更(ドコモ光)は日割りされず1か月分
- 工事費の分割残額:転用はNTTが扱いを示しておらず「光コラボレーション事業者さまへお問い合わせください」。ドコモ光からの事業者変更は一括精算
- 承諾番号の期限はどちらも15日
- 転用で割引・キャンペーンは終了する。ただし「にねん割の解約金は発生しない」
- 転用先が提供していないオプションはNTT東日本との契約が残る
- フレッツ光に戻すときは新規扱いで手数料がかかる
1. 番号を取った時点で何が起きるか
転用側のNTT東日本の説明です。
『転用承諾番号』を発行した後は、お客さまご自身でご希望の光コラボレーション事業者さまへ転用のお手続きを行っていただく必要があります。そのため、光コラボレーション事業者さまへのお手続きを行わない限りは、転用のお手続きが完了することはありません。(フレッツ光のご契約が継続されます。)
番号を取っただけでは何も起きません。 15日を超えれば自動的に無効になり、フレッツ光の契約はそのまま続きます。番号を取って比較検討する、という使い方ができます。
一方、事業者変更側のドコモ光の説明はこうです。
「ドコモ光/ahamo光」の工事料を分割支払いしている場合、事業者変更承諾番号の取得時に工事料残債を一括精算させていただきます。
取得時に精算が動きます。 同じ「承諾番号」でも、取った時点の意味が違います。
| 転用 | 事業者変更(ドコモ光の例) | |
|---|---|---|
| 番号を取っただけの状態 | フレッツ光の契約が継続 | 工事料残債が一括精算される |
| 有効期限 | 発行日から15日を超えると自動的に無効 | 発行日を含め15日間 |
| 番号の再発行 | 前の番号は無効になる | 記載を確認できず |
転用承諾番号については「新たな『転用承諾番号』を番号を発行した時点で、それまでの番号は無効となります」とあり、誤って第三者に伝えてしまった場合も再発行で無効にできるとされています。
事業者変更側の詳細は事業者変更は「承諾番号を取った時点」で工事費の残債が来るに書きました。
2. 完了月が日割りされるかどうか
転用は日割り、ドコモ光からの事業者変更は1か月分
転用(NTT東日本):
転用日前日までの月額利用料等は日割(1日単位で計算)して、NTT東日本からご請求いたします。
事業者変更(ドコモ光):
事業者変更完了月の「ドコモ光/ahamo光」の基本使用料については、日割り計算されませんので1か月分の基本使用料を請求させていただきます。
同じ月の途中で切り替えても、転用は日割り、ドコモ光からの事業者変更は満額です。乗換先でも初月の料金が発生するなら、後者は重複が大きくなります。
ただしこれはドコモ光の記載です。日割りするかどうかは手続きの種類ではなく、出ていく側の事業者が決めているとみられます。他社から事業者変更する場合は、その事業者の記載を確認してください。
ただし転用にも日割りされない例外があります。
- 「リモートサポートサービス」(2015年3月1日以降に利用開始)は「転用日の当月利用料分は日割をせずに月額利用料を」請求
- ひかり電話のA(エース)、安心プラン、もっと安心プランの月額基本料に含まれる通話料分、およびテレビ電話チョイス定額も日割りなし。ただし「転用日が月初1日となった場合に限り、上記サービスの提供は前月末で終了します」
3. 工事費の分割残額
転用について、NTT東日本のページには次の一文しかありません。
フレッツ光、ひかり電話ネクストの初期工事費・移転工事費を分割払い中のお客さまは、転用後の各工事費のお取り扱いについて、光コラボレーション事業者さまへお問い合わせください。
NTT側は扱いを示していません。 「転用先に聞いてください」という案内です。つまり転用の場合、残債がどうなるかは乗換先によって変わる可能性があります。
事業者変更(ドコモ光)は先述のとおり承諾番号の取得時に一括精算と明記されています。片方は明示、片方は各社任せという状態です。
先に確認すること
どちらの手続きでも、今の契約で工事費の分割が残っているかを最初に確認してください。転用なら乗換先に、事業者変更なら今の事業者に、残額の扱いを聞くことになります。
工事費の総額と分割回数は事業者ごとに大きく違います。光回線をやめるときに効くのは解約金ではなく工事費の残りに5社を並べました。
転用で終わるもの
NTT東日本のページには、転用に伴って終了するものが列挙されています。
フレッツ光等に関する割引サービス(にねん割、単身&かぞく応援割等)、キャンペーンの適用については、転用に伴い終了となります。なお、終了に伴うにねん割の解約金は発生しません。
にねん割の解約金は発生しないと明記されている点は重要です。契約期間の途中でも、転用そのものでは違約金が出ません。
このほか、転用日をもって使えなくなるものとして次が挙げられています。
- フレッツ・パスポートID(およびフレッツ・まとめて支払いの決済)
- メール情報配信
- ギガスマートWi-Fi。「必ずNTT東日本への廃止のお申込みを済ませていただいた上で」転用を申し込むよう書かれています
- フレッツ・あずけ~るの増量特典、なおせ~るの月額利用料割引(いずれもリモートサポートサービスを転用先で利用する場合)
プロバイダについても「転用に伴い、プロバイダサービスのコース変更が必要となる場合があります。その際に、プロバイダサービスの月額利用料等が変更になる場合や、プロバイダが提供しているキャンペーン等が終了または変更となる場合があります」とされています。
転用で続くもの
オプションサービス(ひかり電話、フレッツ・テレビ伝送サービス、リモートサポートサービス、出張修理オプション)については、こう書かれています。
光コラボレーション事業者さまが当該サービスをご提供している場合、光コラボレーション事業者さまとのご契約となります(解約のお申し出がない限り、サービスは継続してご利用いただけます)。光コラボレーション事業者さまが当該サービスをご提供していない場合、引き続きNTT東日本とのご契約となります
転用先が扱っていないオプションは、NTT東日本との契約として残ります。 請求も別に続くということです。
そして次の注記があります。
転用後、光コラボレーション事業者さまがご提供する光アクセスサービスが解約された場合、NTT東日本とご契約の上記のオプションサービスは自動的に解約となります。
将来もう一度乗り換えたときに、NTT側に残っていたオプションが自動で消えます。
なお請求方法によっては手数料がかかります。口座振替(@ビリングなし)の場合、2023年12月発行分から一般請求書220円・事前案内書165円とされています。
フレッツ光には戻せない(新規扱いになる)
転用後、光コラボレーション事業者さまが提供する光アクセスを用いたサービスから、再度NTT東日本の光アクセスを用いたサービスをご契約いただく場合(事業者変更または新規)、当該サービスは新規でのご契約となり、手数料等がかかります。
転用は片道です。 戻すときは新規契約の扱いになり、手数料がかかります。
「工事不要」にも例外がある
転用は基本的に工事が不要ですが、NTT東日本は例外に触れています。
※一部の光アクセスサービスは転用に伴いタイプ変更が必要となります。
※光コラボレーション事業者さまがご提供するサービスによって、光アクセスサービスのタイプ変更等により工事が発生する場合があります。
乗換先の各社の記載も同じ方向です。
| 乗換先 | 転用・事業者変更の工事費 | 契約事務手数料 |
|---|---|---|
| ソフトバンク光 | 0円(工事不要) | 4,950円 |
| ドコモ光 | 0円(転用・速度そのまま) | 4,950円 |
| おてがる光 | 工事不要 | 3,300円(新規契約の額) |
ドコモ光の「転用・速度そのまま」という条件が示すとおり、速度(品目)を変えると工事が発生します。新規の工事料は代表例で28,600円です。
ソフトバンク光は10ギガを選ぶ場合に明確な例外があります。
SoftBank 光・10ギガの場合、NTT東西のフレッツ光/他社光コラボレーションサービスを現在ご利用中の方であっても、新規ご契約となり、立ち会い工事が必要です。
この場合の工事費は立ち会いありで47,520円、なしで5,280円(2026年6月1日申し込み分から)です。
おてがる光は、工事費実質無料キャンペーンの条件に「新規申し込み(転用・事業者変更は対象外)」とあります。ただし転用・事業者変更なら工事自体が不要なので、割引の対象になる工事費がそもそも発生しません。
この記事で確認できていないこと
- ソフトバンク光・おてがる光・@nifty光から事業者変更する場合の、完了月の日割り・工事費残債・事務手数料の扱い。 この記事の事業者変更側はドコモ光の記載のみを根拠にしています。これらは手続きの種類ではなく事業者ごとの条件とみられるため、他社に当てはまるとは限りません
- NTT西日本の記載。 この記事はNTT東日本のページを参照しており、西日本の条件は確認していません
- 転用時にNTT東日本側でかかる手数料の有無と額
- 「一部の光アクセスサービス」が具体的にどれで、タイプ変更にいくらかかるか
- 転用先各社が工事費の分割残額をどう扱うか。 NTTは「光コラボレーション事業者さまへお問い合わせください」としており、各社の記載を確認できていません
- 事業者変更承諾番号を再発行した場合に前の番号が無効になるか
- 転用の手続きに要する日数
- にねん割以外の割引(単身&かぞく応援割など)の解約金の有無
まとめ
- 転用は番号を取っただけなら何も起きない。フレッツ光の契約は続く
- 事業者変更(ドコモ光)は番号の取得時に工事料残債が一括精算される
- 完了月は転用が日割り、ドコモ光からの事業者変更は1か月分
- 転用で割引・キャンペーンは終了するが、にねん割の解約金は発生しない
- 転用先が扱っていないオプションはNTT東日本との契約として残る
- フレッツ光に戻すときは新規扱い
「工事費0円」だけを見ると、この違いが全部隠れます。 自分がどちらの手続きになるかを先に確定させてください。