料金と条件を検証

auひかりの「初期費用実質0円」は電話サービスの月額で払っている。35カ月の総額は電話なしと同じ

本記事にはアフィリエイト広告(PR)が含まれます。掲載している数値の出典は本文中に明記しています。

auひかりホームの初期費用(工事費込み)は48,950円です。これは「初期費用相当額割引」で相殺されるため、公式の料金ページでも「初期費用相当額割引適用で0円」と書かれています。

ただし、この割引にはネットサービス分と電話サービス分の2つがあります。KDDIが2025年6月6日に出した改定告知には、その内訳が表で載っています。計算すると、電話サービス分だけで26,950円(税込換算)、つまり過半を占めます。電話を申し込まなければ、この26,950円分は割り引かれません。

では電話を付けたほうが得なのかというと、そうはなりません。電話分の割引は月770円で、電話を付けたときに月額が上がる額も770円です。突き合わせると、35カ月の総額はどちらも223,300円で並びます。

この記事は、KDDIとauの公式ページ(いずれも2026年8月5日確認)に書かれている数値だけを使って計算したものです。金額は特記のない限り税込です。

先に結論
  • 初期費用相当額割引の内訳は、ネット分20,000円(税抜)+電話分24,500円(税抜)=44,500円(税抜)
  • 税込に換算するとネット分22,000円・電話分26,950円
  • 電話を付けない場合、初期費用48,950円のうち26,950円は自己負担(月770円×35カ月)になる
  • ただし公式の月額はネットのみ5,610円・ネット+電話6,380円で、差も770円
  • 35カ月の総額はどちらも223,300円。金額の上で電話を付ける理由は見当たらない
  • 36カ月目以降だけ、電話ありが770円/月(年9,240円)高くなる
  • 割引は35カ月にわたって適用される。3年(36カ月)契約とほぼ同じ長さ
  • 分割払いで途中解約すると「初期費用の残額を契約期間に応じて低減し一括請求」される
  • 新規登録料は2026年8月1日から3,300円→4,950円に上がっている(1,650円増)
  • 解約後も引込設備は残る。撤去を希望すると31,680円(立ち会い必要)
  • この割引はプロバイダが「au one net」の場合の話。他社プロバイダは条件が違う

割引の内訳

KDDIの改定告知「『auひかり ホーム』における初期費用、および『au one net』ご契約者さま向け初期費用相当額割引の一部改定について」(2025年6月6日)に載っている表です。ずっとギガ得プラン(35回払い)の改定後の値を抜き出します。

割引の対象1回あたり回数
ネットサービス(初回)586円(税抜)/644円(税込)1回
ネットサービス(2回目以降)571円(税抜)/628円(税込)34カ月
電話サービス700円(税抜)/770円(税込)35カ月
割引合計44,500円(税抜)/48,950円(税込)—

税抜で計算します。

  • ネットサービス分:586円 + 571円×34カ月 = 20,000円
  • 電話サービス分:700円×35カ月 = 24,500円
  • 合計:44,500円(=初期費用の税抜額と一致)

税込に換算すると、ネット分が22,000円、電話分が26,950円です。

電話サービスを付けないと割り引かれない額 26,950 円 KDDI改定告知の「電話サービス 700円(税抜)×35カ月」から当サイト算出(税込換算)

なお告知には「実際のご請求額は個々の税抜額の合計から税額を算出するため、個々の税込額の合計とは異なります」という注記があります。上の税込換算はその方式に合わせて税抜合計から出しています。

電話を付けると月額はいくら上がるか

公式の料金ページに載っている、ずっとギガ得プランの1年目の月額です。プロバイダ料・機器レンタル料込み(無線LANの月額レンタル料は除く)、au one netで「口座振替・クレジットカード割引」を適用した場合の金額とされています。

構成月額(1年目)
ネットのみ5,610円
ネット+電話6,380円
ネット+テレビ6,160円〜
ネット+電話+テレビ6,930円〜

ネットのみとネット+電話の差は770円です。電話サービスに付く初期費用相当額割引も770円(税込)×35カ月なので、金額が一致します。

770円は電話サービスの月額そのもの

料金ページには組み合わせ後の金額しか載っていませんが、auスマートバリューのページに加入例として次の記載があります。

加入例)auひかりホーム・ずっとギガ得プラン(契約期間3年)の場合、基本料金5,610円/月+電話月額利用料 770円/月が別途必要です。

電話月額利用料は770円と明記されています。5,610円+770円=6,380円で、料金ページの「ネット+電話」の金額とも一致します。

つまり電話分の初期費用相当額割引770円/月は、電話サービスの月額770円をちょうど打ち消す額に設定されています。

分割の請求額と割引額を月ごとに突き合わせる

初期費用の分割払いと、初期費用相当額割引を並べます。

分割の請求ネット分の割引電話分の割引差引き
初回1,414円644円770円0円
2回目以降(34カ月)1,398円628円770円0円

ネット分と電話分を足すと、分割の請求額とちょうど同じになります。だから「実質0円」になるわけです。

電話を付けなければ電話分の770円が引かれないので、毎月770円が残ります。35カ月で26,950円です。

電話を付けても、付けなくても、35カ月の総額は同じ

  • ネットのみ:5,610円×35カ月 = 196,350円。これに初期費用の自己負担26,950円を足して223,300円
  • ネット+電話:6,380円×35カ月 = 223,300円。初期費用の自己負担は0円

同額です。電話分の割引770円は、電話を付けたことで増える月額770円をそのまま打ち消しているだけで、割引が浮くわけではありません。

「初期費用実質0円」の半分は、電話サービスの月額として払っているのと同じことになります。

36カ月目以降は割引が終わるので、電話ありのほうが770円/月(年9,240円)高くなります。電話を使う予定がないなら、金額の上で電話を付ける理由は見当たりません。

この計算は、公式に出ている「1年目」の月額がその後も続く前提で出しています(2年目以降の月額は公式ページに記載がありません)。また新規登録料・ユニバーサルサービス料・契約解除料は、どちらの構成でも同じなので入れていません。

初期費用の払い方

金額
一括払い48,950円
分割払い(35回)初回1,414円(不課税)
分割払い(35回)2回目以降1,398円(不課税)

公式の注意書きには次の3つがあります。

  • 「サービス提供開始後は、分割回数の変更、一括払いから分割払いへの変更はできません」
  • 「分割払いで途中解約された場合は、最終請求月に初期費用の残額を契約期間に応じて低減し一括請求いたします」
  • 「光回線の引込み工事後ににお客さまのご都合で課金開始前にお申し込みを取り消される場合は、キャンセル料として初期費用相当額をご請求いたします」

3つ目は、工事だけ終わって使い始める前にやめた場合の話です。この場合は割引が始まっていないので、48,950円相当がそのまま請求されることになります。

契約期間と解除料

ずっとギガ得プランは3年(36カ月)単位の自動更新です。公式の説明は「3年単位で自動更新されます。解約・プラン変更された場合は契約解除料4,730円がかかります。(契約満了月の当月、翌月、翌々月の3カ月間を除く。)」というものです。

申し込み時期契約解除料
2022年6月30日まで16,500円
2022年7月1日以降4,730円

引っ越しの場合は「お引っ越し先でauひかりを継続してご利用いただける場合に限り、契約解除料はかかりません」とされています。

初期費用の分割が35回、契約期間が36カ月なので、払い終わりと契約満了はほぼ同じタイミングになります。ただし契約期間の起算がどの月かは公式の記載から確認できませんでした。更新期間は「毎月の請求書またはMy auにてご確認いただけます」とされているので、実際の月はそちらで見てください。

新規登録料が8月1日から上がっている

料金ページの注記です。

新規登録料は、お申し込みと同時の場合に限り、サービス数にかかわらず2026年7月31日まで3,300円、2026年8月1日から4,950円となります。

今から申し込むと4,950円です。差は1,650円になります。

また「サービス提供開始後に追加申し込みをされた場合は登録料各々880円を都度ご請求させていただきます」とあります。電話やテレビを後から足すと、サービスごとに880円かかるということです。同時に申し込めばサービス数にかかわらず1回分なので、付けるつもりがあるなら最初に決めておくほうが安く済みます。

解約後に残るもの

引込設備は残る。撤去を頼むと31,680円

公式の解約時の注意書きです。

2018年3月1日以降にauひかりホーム、または料金プラン変更をお申し込みのお客さまは、解約後も引込設備が残ります。撤去をご希望の場合は、撤去工事費31,680円がかかります。

「工事の際はお客さまのお立合いが必要となります」とも書かれています。2018年2月28日以前の申し込みの場合は11,000円です。

撤去は「ご希望の場合」なので、頼まなければこの費用は発生しません。ただし賃貸で原状回復を求められる場合など、選べないケースがあるかどうかまでは公式の記載から判断できませんでした。

レンタル機器についても「レンタル機器の返却が一定期間ない場合、利用期間に応じた違約金が発生します」「解約手続きを行わずレンタル機器を返却されるケースがあります。必ず解約手続きを行ってから返却してください」という注意があります。

10ギガ・5ギガも初期費用は同じ

月額(1年目・ネット+電話)
ホーム1ギガ6,380円
ホーム5ギガ6,380円
ホーム10ギガ7,238円

初期費用48,950円、分割35回(初回1,414円・2回目以降1,398円)、契約解除料4,730円、撤去工事費31,680円は10ギガ・5ギガでも同じです。1ギガと5ギガは1年目の月額も同額と書かれています。

この記事で確認できていないこと

  • 初期費用相当額割引の「ネットサービス」分と「電話サービス」分が、請求上どの明細に載るか
  • 2年目・3年目の月額。 公式の料金ページには「1年目」の金額しか出ていませんでした
  • au one net以外のプロバイダを選んだ場合の初期費用相当額割引の有無と金額。 改定告知は「プロバイダとして『au one net』をご契約のお客さまを対象に」と書いており、他社は対象外です。料金ページにも「各プロバイダにより、内容が異なります。詳細については、各プロバイダにご確認ください」とあります
  • 「契約期間に応じて低減」した初期費用残額の具体的な計算方法
  • 契約期間の起算月(課金開始月かどうか)
  • 代理店経由で申し込んだ場合の初期費用・割引の扱いと、独自キャンペーンとの併用可否

まとめ

  • 初期費用48,950円を消す割引は、ネット分22,000円と電話分26,950円に分かれている
  • 電話を付けなければ26,950円は自己負担(月770円×35カ月)
  • ただし電話を付けると月額も770円上がるので、35カ月の総額は223,300円で同じ
  • 36カ月目以降だけ、電話ありが770円/月(年9,240円)高くなる
  • 割引は35カ月。分割途中で解約すると残額が一括請求される
  • 新規登録料は2026年8月1日から4,950円。後から追加すると1サービスにつき880円
  • 解約後も引込設備は残り、撤去を頼むと31,680円

割引はプロバイダがau one netの場合の条件です。 申し込み窓口によってプロバイダが変わるので、どこを選ぶかで初期費用の扱いが変わります。

工事費の「実質無料」が事業者ごとにどう違うかは、ソフトバンク光の工事費が5,280円になるか47,520円になるかは、申し込む前には決まらないにも書いています。工事費の分割が残った状態で解約したときに何が起きるかはおてがる光の「違約金0円」で途中解約すると、工事費の残りが一括で来るを参照してください。

なお代理店経由の申し込みでは独自のキャッシュバックが付く一方、プロバイダやキャンペーンの条件が上記と変わることがあります。申し込み画面でプロバイダ名と初期費用の扱いがどう書かれているかを、必ず自分で確認してください。

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【auひかり】